オブジェクトストレージとは?易しく解説

目次
      1. オブジェクトストレージが注目される背景
      2. ファイルストレージとオブジェクトストレージ
      3. HOTなクラウドストレージサービス「Wasabi Hot Cloud Storage」
      4. まとめ

 


オブジェクトストレージはデータを「オブジェクト」という単位で扱う記憶装置です。恐らくですが、AWSのサービスである「Amazon S3」を切欠にオブジェクトストレージという存在を知った方が多いのではないでしょうか。今回はオブジェクトストレージが注目される背景やその特徴を、他のストレージと比較しながらご紹介したいと思います。

オブジェクトストレージが注目される背景


昨今、個人や企業の取り扱うデジタルデータの量は肥大化し続けています。これは、皆様も実感があるのではないでしょうか。2025年には世界で生成、取得、消費されるデータは175ZB(ゼタバイト)に達するとの予想があり、世の中はビックデータ時代に突入していると言われています。ゼタバイトとは聞きなれない単位ですが、1ZBが10億TB(テラバイト)になります。とても大きな数字ですよね。
加えて、デジタルデータの量だけでなく、質にも変化が起きています。これまでのデジタルデータは、リレーショナルデータベース(MySQLやMicrosoft SQL Server、等)で管理できる構造化データが主流でした。しかし、今ではテキスト、映像、音声のように構造定義を持たない、非構造化データが全体の約80%を占めると言われています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)やデータドリブン経営が話題になる中で、デジタルデータとどう向き合うか、保存と活用の重要性は増しています。
データの量と種類が爆発的に増えたこと、これまでとは違う性質のデータを有効活用する必要があること、そうしたデジタルデータの活用がビジネスの勝敗を左右すること。こうした背景を受け、データを保存するストレージとして、オブジェクトストレージが注目されています。

2.ファイルストレージとオブジェクトストレージ


オブジェクトストレージを説明するにあたり、分かりやすくするためにファイルストレージと比較しながらお話をします。

ファイルストレージとは

恐らく、この記事を読まれている皆様に最も馴染みがあるのが、このファイルストレージではないかと思います。ファイルストレージは、データをファイル形式で保存するストレージのことをいいます。WindowsやMacのパソコンで採用されているストレージ形式が、このファイルストレージです。ファイルが格納される論理的な階層構造をフォルダやディレクトリで表現することで、データの効率的な管理を実現します。本棚と本の関係性のように、物理的な物を取り扱うかのようにデータを扱えることから、直感的にもわかりやすい特徴を持ちます。しかし、ファイルストレージはパーティションやファイルサイズの制限がある等、ビッグデータ活用が当たり前になった現代の環境に対応しきれない可能性がでてきています。

オブジェクトストレージとは

そこで注目されているのが、オブジェクトストレージです。オブジェクトストレージは、オブジェクト単位でデータを保存するストレージです。これだけだとちょっと分かり難いですよね。ファイルストレージはその特徴として、フォルダを活用した階層構造でファイルデータをどこに保存するのかを定義していました。一方で、オブジェクトストレージは階層構造を一切持たず、オブジェクトIDと呼ばれるデータを一意に特定できる識別子でデータの場所を特定します
つまり、これまでの階層構造でデータの保管場所を特定していたファイルストレージと異なり、格納場所に依存せずにフラットな構造でデータを管理する方法を実現しているのが、オブジェクトストレージです。
このことから、データサイズやデータ数の保存制限がなく、大容量のデータ保存にも有効であるという特徴を持ちます。また、高度な属性情報の付与により多様なデータに対応可能であり、大規模なデータや非構造化データに対しても検索処理が高速に行えます。
ビックデータ時代のストレージとして注目が集まっているのが、オブジェクトストレージです。

3.HOTなクラウドストレージサービス「Wasabi Hot Cloud Storage」


そんな注目のオブジェクトストレージとして、今回は「Wasabi Hot Cloud Storage」についてご紹介させて頂きます。Wasabi Hot Cloud Storageは低コストで高速な書き込み・読み込みを実現する、米国発のクラウドストレージサービスです。ご利用金額は、「容量×年数」のみ。インターネットへのアウトバウンドトラフィックに対する従量課金や、APIリクエストの回数における課金が発生しません。
詳しくはこちらからご確認ください。

4.まとめ

如何でしたでしょうか。今回はオブジェクトストレージが注目される背景、オブジェクトストレージの特徴についてご紹介させて頂きました。皆様にとって有益な情報になれば幸いです。
また、弊社では「Cloud Compass」という名称のもと、AWSを中心としたクラウド活用総合支援サービスを展開しております。運用監視のアウトソースやお客様内製化のための伴走型支援、SESによる業務代行やコンサルティング等、多種多様な方法でご支援が可能です。クラウド活用の一歩目からご支援させて頂きます。気軽にご相談ください。

 


クロス・ヘッド関連サービス
 


※Cloud Compassはクロス・ヘッド㈱が運営するクラウドサービスです。

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