【LINEミニアプリとは?】導入事例や利用するメリット、開発にかかる料金について徹底解説!

目次
        1. LINEミニアプリの基礎知識
        2. LINEミニアプリを利用するメリット
        3. LINEミニアプリの導入・開発について
        4. LINEミニアプリに関するよくある質問
        5. まとめ

 


「アプリを開発しても、ユーザーに長く使ってもらえない」というのが、企業が直面する課題です。ユーザー側の「余計なアプリはダウンロードしたくない」「普段使わないアプリは消したい」という要望と拮抗し、思ったほど成果が得られないことも少なくありません。
こうした企業側・ユーザー側の双方の問題を解決できる可能性があるのが、「ミニアプリ」です。今回は、LINE株式会社が提供する「LINEミニアプリ」を中心に、ミニアプリで実際にできることやメリットについてご紹介します。

1.LINEミニアプリの基礎知識


企業は顧客に自社のサービスを利用してもらうため、巨額の資金を投じてアプリ開発を進めることも少なくありません。

しかし、開発したもののあまり利用してもらえず、費用対効果が見込めない、なんてこともあります。
そんな中、注目を集めているのがLINEミニアプリです。まずは、LINEミニアプリの基礎知識について解説します。

 そもそもLINEミニアプリとは
 LINEミニアプリとLINE公式アカウントとの違い

そもそもLINEミニアプリとは?

LINEミニアプリとは、LINE株式会社が提供するプラットフォームで利用できる、LINEというアプリの中で使えるサービスです。誰もが日常で使うLINEというプラットフォームの中で、ダウンロードをしないで従来のアプリ機能を利用することが可能。「ミニ」と言っても劣化版というわけではなく、よりユーザーが使いやすいようカスタマイズされたサービスなのです。イメージとしては「アプリの中で利用できるアプリ」です。

LINEミニアプリの機能として挙げられるのが、たとえば大手ファーストフードチェーン店の予約・注目機能、飲食店の来店予約やポイント機能、店舗の会員証、調剤予約など。これまで企業が独自に開発してきた通常のアプリ機能が備わっています。

LINEミニアプリとLINE公式アカウントの違い

「LINEの中で使えるサービスであれば、LINE公式アカウントで構わないのでは」「どう違うのか」と疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれません。そこで、LINEミニアプリとLINE公式アカウントの違いについて見ていきましょう。

まず挙げられる違いは、「友だち登録」が必要かどうかです。LINE公式アカウントの場合は友だち登録が必要ですが、LINEミニアプリでは友だち登録を行わずにサービス利用ができますそのため、LINE公式アカウントは「トーク」画面の中で運用されることになり、見た目も一般ユーザー同士のメッセージのやり取りと変わりません。これに対し、LINEミニアプリの場合はLINEアプリ内でサービスが提供されます。

また、「メッセージ配信機能」の有無も違いとして挙げられます。LINE公式アカウントではメッセージ配信が可能なため、文字情報やスタンプ、クーポンなどの配信が可能です。一方、LINEミニアプリにはメッセージ配信機能はありません。

両者はこのように差別化されており、ニーズに応じて両方活用するメリットがあると言えるでしょう。

2.LINEミニアプリを利用するメリット


LINEミニアプリはユーザー側が手軽に使えるだけでなく、導入する企業側にとっても大きなメリットがあります。
ここからは、ユーザー・導入企業それぞれについて、LINEミニアプリのメリットを解説します。

 LINEミニアプリを利用するメリット(ユーザー側)
 LINEミニアプリを導入するメリット(企業側)

LINEミニアプリを利用するメリット(ユーザー側)

ユーザーがLINEミニアプリを利用するメリットとして以下2点が挙げられます。

 アプリをダウンロードしなくてもすぐに機能が使える
 スマートフォンのデータ容量を節約できる

それぞれについて見ていきましょう。

アプリをダウンロードしなくてもすぐに機能が使える

LINEミニアプリの場合、ユーザーはわざわざアプリストアからダウンロードする必要がありません。ネイティブアプリの場合、利用にあたってはあらかじめアプリストアからダウンロードしなければならないため、そのことを負担に感じるユーザーは少なくありません。LINEミニアプリであれば、日常的に利用しているLINEを立ち上げるだけですぐに機能を利用できます。

スマートフォンのデータ容量を節約できる

LINEミニアプリの場合、アプリのダウンロードを行うことなく機能やサービスを利用できます。スマートフォンのデータ容量を節約できることは、ユーザーにとって大きなメリットです。

LINEミニアプリを導入するメリット(企業側)

ユーザー側のメリットをご紹介しましたが、では企業にとってネイティブアプリの代わりにLINEミニアプリを導入するメリットはどこにあるのでしょうか。ここからは、LINEミニアプリを導入する企業側のメリットをご紹介します。

 顧客に利用してもらいやすい
 LINE公式アカウントとの連動によってメッセージを活用できる
 アプリストアの手数料が発生しない
 ユーザーの行動データを取得し、活用できる

顧客(ユーザー)に利用してもらいやすい

LINEは、多くの人が使うメッセージアプリ。日本国内でも9,000万人以上のユーザーに利用されており、まさに生活に不可欠なアプリです。そのため、「国内利用者9,000万人へ接近できる可能性があり、使ってもらいやすい」ことはLINEミニアプリ導入の大きなメリットです。誰もが使うLINEを通して利用でき、ダウンロードの必要がないという点から心理的なハードルも下がるでしょう。

LINE公式アカウントと連動させることでメッセージ配信がしやすくなる

ネイティブアプリは利用頻度によっては削除されやすく、プッシュ配信も非表示にされがちです。
その点、LINEミニアプリとLINE公式アカウントを連動させることで、メッセージ配信がしやすいという相乗効果が期待できることも、企業側にとって大きなメリットです。

アプリストアの手数料がかからない

ネイティブアプリ上でアプリ内課金を取り入れるサービスの場合、Android・iOSどちらのアプリも手数料が課金されます。しかし、LINEミニアプリの場合は手数料が発生しません。課金の際の決済手段も制限はなく、自由に設定できます。また、LINE PayやLINE Checkout以外のクレジットカード決済等も実装可能です(ただし、決済事業者が設定している決済手数料は発生しますのでご注意ください)。

ユーザーの行動データを取得できる

LINEミニアプリ内で、ユーザーがどのような行動をとったか(ユーザーアクション)をデータとして取得できるという点は、今後のマーケティング戦略にも役立ちますので、企業にとって大きなメリットです。
収集したデータを活用し、今後の開発やキャンペーンに役立てることで、より良いサービスの提供に繋げられるでしょう。

3.LINEミニアプリの導入・開発について


「ネイティブアプリを入れるほどではないけれど、普段から利用しているプラットフォーム内のミニアプリなら使っても煩わしくない」というユーザーは一定数存在します。そのため、ミニアプリ開発に取り組む企業も増えてきています。

そのような企業が、コストを抑えて開発をスムーズに進めるためにお勧めなのが、クラウドのサーバレスアーキテクチャの活用です。WEBアプリの開発には、多大なコストが発生します。特に自社開発の場合、サーバー導入や管理も大きな負担となるでしょう。

例えば、AWSのサーバレスアーキテクチャを適切に利用することで、維持費や運用負荷を軽減することが可能です。

4.LINEミニアプリに関するよくある質問


競合他社と差を付けられないためにもLINEミニアプリ導入を急ぎたい・検討したいという方に向けて、ここからはLINEミニアプリに関するよくある質問をご紹介します。

LINEミニアプリの開発料金は無料?

開発料金は無料ではありません。また、開発方法をパッケージ活用にするか個別開発にするかによっても開発料金は変わってきますので、ご注意ください。

LINEミニアプリの作り方は?

LINEミニアプリは、誰でも自由に提供できるわけではありません。下記のような流れでLINE株式会社の承認を受けたサービスのみが、ミニアプリとして提供できるようになる仕組みです。それだけに、ユーザーからの信頼感も大きいと言えるでしょう。

1. エントリー(基本情報などの登録)
2. LINEミニアプリの開発(提供許諾されたサービスのみ)
3. リリース審査(LINE社が実際に開発されたLINEミニアプリを審査)
4. リリース開始

5.まとめ

ユーザーがより手軽に利用できるミニアプリは、今後も需要が拡大していくと予測されます。従来のアプリよりも開発が手軽で、ユーザー側の負担が少ないため利用してもらいやすいことが大きなメリットです。
プラットフォームを提要する企業のリリース審査を通過しているためユーザーからの信頼度も高く、公式アカウントと連携しての情報もキャッチしてもらいやすくなります。手軽に使えるだけでなく、他の機能との連携によってユーザー同士が情報を共有し、新しい波を生み出せる仕組みも期待できそうです。

クラウドを活用した開発にお困りの方は、クロス・ヘッドのAWS設計・構築サービスにご相談ください。
AWSに精通した技術者が多数在籍しており、お客様のニーズに合わせたセキュリティ対策やサーバレスアーキテクチャの提案が可能です。是非一度お問い合わせください。

 


クロス・ヘッド関連サービス

 


※Cloud Compassはクロス・ヘッド㈱が運営するクラウドサービスです。

おすすめ記事