複雑なExcel業務から脱却! ローコード開発とは 

目次
        1. ローコード開発とは
        2. 注目される背景
        3. ローコード開発のメリット
        4. ローコード開発のデメリット
        5. AWS上でローコード開発 「Pleasanter on AWS」
        6. まとめ

 


皆さん、ローコード開発とはご存知でしょうか。DXが推進される昨今、ローコード開発は企業に欠かせないツールとなりつつあります。今回はローコード開発についてメリットデメリットに加え、なぜ注目されているのか、それを簡単に利用できるサービスについてご紹介いたします。

1.ローコード開発とは

ローコード開発とは、コードをほとんど書かずにアプリケーションやソフトウェアを開発できる手法のことです。コーディング技術を活用することで複雑な処理をさせることも可能ですが、基本的な機能を搭載する開発であればコーディング技術を学ぶ必要はありません。誰でも直感的なマウス操作だけで自社仕様の様々なアプリ・ソフトウェアの作成ができます。代表的なローコード開発ツールとして、マジックソフトウェア・ジャパン株式会社の「Magic xpa Application Platform」、サイボウズ株式会社の「kintone」、株式会社インプリムの「Pleasanter」などがあります。

2.注目される背景


ローコード開発が注目される背景として、各企業がDX推進をしなければいけない中、IT人材が不足していることがあります。
DX推進には、一般的に専門的知識を有したIT人材が不可欠です。しかし、業務で活躍できるIT人材が育つには、時間的にも金銭的にもコストがかかります。令和3年版情報通信白書によると、独立行政法人情報処理推進機構の2019年度の調査結果で、IT人材の量が「大幅に不足している」または「やや不足している」と答えた企業が約89%、IT人材の質が「大幅に不足している」または「やや不足している」と答えた企業が約90%とされています。
(出典:総務省「令和3年版 情報通信白書」のうち「ICT人材の不足・偏在」)

そこで、今回のテーマであるローコード開発ツールです。ローコード開発ツールを活用することで、非IT部門でもアプリ・ソフトウェア開発が行えるようになります。活用すれば従業員がプログラミングの専門知識を有していなくとも、DX推進を行える可能性が生まれます。ローコード開発は、現在のIT人材不足に対する解決策の一つとなりえるのです。

3.ローコード開発のメリット


本章ではローコード開発のメリットを3点説明いたします。

  • GUIで直感的に操作できる
  • 学習コストが低い
  • リリースまでスピーディ

GUIで直感的に操作できる

ローコード開発はGUIを使用した視覚的な操作で、画面部品やロジック部品を組み合わせることよってアプリ・ソフトウェアを作成することができます。従来、Webアプリを作成するにはコードを書くスキルが必要とされていましたが、ローコード開発ではマウス操作だけで様々なアプリを作成できます。

学習コストが低い

プログラミングを1から学び、それを業務で使用できるレベルに到達するためには時間を要します。その人材を確保することも容易ではありません。企業はその間にもビジネスチャンスを逃したり、業務改善が進まなかったりと、結果として生産性があがりません。
その点、ローコード開発はGUI操作だけで簡単なアプリが作成できるため、プログラミング言語の習得に比べて、アプリを開発するまでの学習コストが抑えられます。そのため、IT部門のエンジニアはもちろんのこと、非IT部門の現場担当者での習得も比較的容易です。

リリースまでスピーディ

従来のアプリ・ソフトウェア開発では、どの機能が必要かといった要件定義から始め、動作環境の確認など、使い始めるまでアプリ開発者と利用者の話し合いも含め、長い時間を要します。
しかし、ローコード開発では利用者自身がその場でアプリやソフトウェアを作成し、使い始めることができます。そのため、これまでのアプリ・ソフトウェア開発よりも早いスピードでのリリースが可能となります。

4.ローコード開発のデメリット


ここまではローコード開発のメリットについてご説明いたしましたが、本章ではそのデメリットについて3点、ご紹介いたします。

  • 性能の制限
  • 機能に制限
  • ライセンス料の問題

性能の制限

ローコード開発ツールはサーバー上で稼働するため、その性能はツールが動作するプラットフォーム、インフラ基盤に依存します。サーバーのスペックがアプリケーションの正常稼働の条件に対して足りなかった場合には、処理が追い付かず、作業効率が落ちることもあり得ます。そうなると、ユーザーはサーバーの性能をスケールアップすることを検討しなければいけません。物理環境で構築されている場合、機器調達やメンテナンス作業が必要となり、急な増強に対応できない可能性があります。SaaS型で提供されている場合は、ユーザー側で性能をコントロールできないケースもあり、十分な検討が必要です。

機能の制限

ローコード開発は、メーカーが用意した機能を利用して開発を行うため、作成できる機能には限界があります。場合によっては実装しようと計画していた機能が用意されておらず、思い通りのものを作れない可能性もあります。

ライセンス料の問題

ローコード開発ツールの中にはSaaS形式でユーザー毎のサブスクリプションモデルを採用しているケースもあります。その場合は利用するユーザー数が多くなるにつれて、ユーザーライセンス料が高くなってしまうこともあります。

5.AWS上でローコード開発 「Pleasanter on AWS」


様々なローコード開発ツールがある中で、弊社がお勧めするのが「Pleasanter」です。Pleasanterは株式会社インプリムによって開発されたOSSのローコード開発ツールです。Pleasanterの特徴として、既存のExcel業務や管理業務を一元管理できます。無料で利用可能なOSS製品で、ユーザー数およびサイト数に制限はありません。また、Web データベースであるため、ブラウザさえあればデータを一元管理することができ、情報共有が簡単になります。

弊社ではローコード開発ツールのPleasanterの実行環境をAWS上で構築・展開する「Pleasanter on AWS」というサービスを提供しております
本サービスでは、お客様はサーバー、ネットワーク、回線などの手配をする必要がありません。運用後にマシンの性能を上げたくなった場合にも、クラウド基盤のため豊富なインスタンスを選択して容易にスケールアップが可能です。ライセンス費用に関しても前述のとおりPleasanterはユーザー数無制限でご利用いただけます。また、コーディング技術を活用する複雑な開発をご希望のお客様には、アドバイザリー開発にてご支援も可能です。
また、障害が起きた際には24365の運用監視センターが検知し対応致します。そのためお客様はPleasanter上での開発に注力することが可能です。

「Pleasanter on AWS」にご興味のある方は是非一度、お問い合わせ下さい!

6.まとめ

今回はローコード開発について、メリットデメリットを踏まえご紹介いたしました。ローコード開発が注目される背景には、DX推進が必要とされる中で各企業でIT人材が不足していることが考えられます。専門的な知識を有するIT人材が足りなければDX推進は思うようにいきません。
そこで活用できるのが、ローコード開発です。ローコード開発はプログラミング技術を持っていなくとも、GUI操作だけで簡単なアプリが作成できます。そのため専門的なIT知識を有さない、非IT部門の方でもアプリ・ソフトウェア開発を行うことができるのです。
弊社では、ローコード開発ツール「Pleasanter」の実行環境をAWS上で構築・展開する「Pleasanter on AWS」を提供しています。Pleasanter on AWSはお客様がPleasanter上での開発に注力することを支援致します。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください!

 


クロス・ヘッド関連サービス

 


※Cloud Compassはクロス・ヘッド㈱が運営するクラウドサービスです。

※2023/3/30 「1.ローコード開発とは」の記載内容を一部修正致しました。

おすすめ記事