サーバー移行に関する4つのステップと注意点

目次
      1. 移行時に確認したい「ドメイン」について
      2. サーバー移行のステップ
      3. 移行先はクラウドがおすすめ
      4. まとめ

 


WEBサーバーを長期間利用し続けていくと、ハードウェアの劣化や取り扱うデータ量の増加に伴い、不便を感じ始める方も多いのではないでしょうか。今のサーバーに対する不満は、サーバーを移行することによって解決できる可能性があります
この記事では、ドメインを含めて移行する際の注意点について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

1.移行時に確認したい「ドメイン」について


公開されているWEBサーバー等の移行時には、ドメインの管理やDNSサーバー環境をどうするか、という点に注意が必要です。関連する各種用語とその内容について押さえておきましょう。

  • ドメイン移管
  • ネームサーバー(DNSサーバー)

ドメイン移管

ドメイン移管とは、使用しているドメイン名はそのまま変えず、ドメイン登録や管理を行っている事業者を変更することです。ドメイン管理とサーバー管理は別物のため、必ずしもドメイン移行をサーバー移行の際に行う必要はありません。
しかし、管理企業を移行先に統一することで運用が楽になる場合もあるため、サーバーを移行する際にドメインの移管も合わせて検討されるケースが少なくありません。ドメイン移管では管理事業者のみが変更されるため、現在利用中のドメイン名をそのまま利用できます。

ネームサーバー(DNSサーバー)

DNSサーバーとは、ドメイン名とグローバルIPアドレスを紐づけて管理するサーバーのことです。
サーバーを移行した場合、このグローバルIPアドレスが変更されるため、ドメインと新しいIPアドレスをDNSサーバーに改めて結びつけること必要です。このDNSサーバーも移行対象になる場合には、サーバーの移管に合わせてドメインに登録されているDNSサーバーの変更も必要となり、注意が必要です。

2.サーバー移行のステップ


既存の公開サーバーをクラウド等の新環境へ移行する際、簡単な流れは以下の通りです。ここでは、DNSサーバーはそのままに、公開サーバーのみが移行される場合を想定して、簡単な4つのステップでご紹介します。

  • 移行計画
  • 移行先環境の実装
  • DNS切り替え
  • 旧サーバー切り替え

移行計画

サーバー移行を行う場合は、現サーバーからどのように新サーバーへ移行させるか、事前に計画を立てなければいけません。様々な考慮事項がありますが、主には移行対象のサーバー性能・機能、移行方法、移行時期、トラブルが発生した際のロールバック手順、等があります。
サーバー移行の作業中にWebサイトやメール等のサービスを停止しないために、新旧サーバーの平行稼働期間を設定することも重要です。
万が一、新サーバーでの稼働にトラブルが発生した場合は旧サーバーへ切り戻しを行い、サービスダウンタイムを最小限に押さえます。企業にとって損害が発生しうる重要なポイントなので、専門家の判断を受けた上での計画をおすすめします。

移行先環境の実装

既存システムが稼働できるリソース、性能をもつ移行先の環境を準備しましょう。新環境で問題なく稼働できるか、構築・試験することが大切です。
クラウドサービスによっては、環境への移行を支援するマイグレーションサービスが提供されている場合があり。そうしたサービスを使うためにも専門性が必要となりますが、既存環境の情報を殆ど丸ごとお引越しできる可能性があるため、新規で構築する負荷を大きく軽減することが可能です。
移行対象のOSやアプリケーション情報を棚卸し、マイグレーションサービスが利用できるかを検討することもオススメです。

DNS切り替え

DNSのレコードを切り替えます。DNSの切り替えは、新しいサーバーのIPアドレスとドメインを結びつける作業です。DNSのレコード切り替え後、浸透には時間がかかる場合がありますので、並行稼働を設けるのが賢明です。

旧サーバー切り替え

新サーバーで全ての機能・サービスの正常稼働が確認できたら、旧サーバーの停止・解約手続きを行います。DNSの切り替えが完了していないタイミングでは、旧サーバーにもアクセスがある可能性が高いため、停止のタイミングにも注意が必要です。

3.移行先はクラウドがおすすめ


移行先としてオンプレミス、ホスティングサービス、クラウド環境等、様々な選択肢が現代にはあります。どの環境がおすすめなのかは、利用形態や求める性能要件により異なるため、一概には言えません。事業者が提供するサービスに、希望する機能が備わっているかが重要なポイントです。
現在のサーバーのスペックや拡張性に不安を感じている場合はIaaSと呼ばれるクラウド環境への移行がおすすめです。クラウドではスケールアップ/スケールダウン、スケールアウト/スケールインが簡単に行えるため、将来のリソースを懸念して最初から大きな投資をする必要もありません。

4.まとめ

今回は、サーバー移行について注意点を交えつつ、簡単な4つのステップでご紹介させて頂きました。移行先としてどの環境を選ぶべきかは、システムの利用形態や求められる性能要件により異なるため、一概には言えません。また、実際に移行する際にはしっかりと注意点を踏まえて慎重に作業しなければいけません。

「自社でサーバー移行を行うのは難しい」、「不具合が発生するかもしれなくて不安」、「これを機にクラウドへ切り替えたい」などサーバー移行で抱える悩みはそれぞれです。
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