今回は、株式会社インプリムによって開発されたOSSのローコード開発ツール、プリザンターのご紹介です。エクセルライクなツールで、簡単ですぐに業務管理アプリを作成できます。業務管理に悩まれている方は、是非一度どのようなツールなのかチェックしてみてください！

1.ローコード開発ツールとは

ローコード開発とは、コードをほとんど書かずにアプリケーションやソフトウェアを開発できる手法のことです。コーディング技術を活用することで複雑な処理をさせることも可能ですが、基本的な機能を搭載する開発であればコーディング技術を学ぶ必要はありません。誰でも直感的なマウス操作だけで自社仕様の様々なアプリ・ソフトウェアの作成ができます。

＜　参考コラム　＞
複雑なExcel業務から脱却！ ローコード開発とは

2.プリザンターとは

プリザンターは株式会社インプリムによって開発されたOSSのローコード開発ツールです。プリザンターの特徴として、既存のExcel業務や管理業務を一元管理できます。無料で利用可能なOSS製品で、ユーザー数およびサイト数に制限はありません。また、Web データベースであるため、ブラウザさえあればデータを一元管理することができ、情報共有が簡単になります。

3.プリザンターの強み

この章では、プリザンターの強みについてご紹介します。
・OSS（オープンソースソフトウェア）で提供
・情報を一元管理できる
・オンプレミスからクラウドまで様々な環境で利用可能

OSS（オープンソースソフトウェア）で提供

プリザンターはソースコードを公開しているOSSであり、ユーザーライセンスが無料で、全機能で利用料金がかからず、利用人数の制限もありません。そのため大人数での使用にもおすすめできます。

情報を一元管理できる

プリザンターでは、ウェブ上でデータを一元管理することができます。Excel運用時には管理するファイルがどんどん増え欲しい情報が見つからないこともありましたが、プリザンターならすぐに欲しい情報にアクセスできます。また、更新もリアルタイムでされるため、社内での情報共有もスピーディに行えます。

オンプレミスからクラウドまで様々な環境で利用可能

プリザンターは、オンプレミス、クラウド環境の両方で導入が可能です。ご使用中のオンプレミス、クラウド環境へインストールできるだけでなく、開発元企業インプリムによりクライド上で提供されている「Pleasanter.net」の利用も可能です。
弊社クロス・ヘッドでは「Pleasanter on AWS」として、お客様専用のAWS環境で基盤を構築し、その上にプリザンターをご用意するサービスも提供しております。詳細は後半の章にてご確認ください。

4.プリザンターの弱点

この章ではプリザンターの弱点について紹介します。良い面だけでなく弱点まで知ったうえで、自社にふさわしい製品かどうか検討しましょう。
・帳票出力がむずかしい
・バッチ処理ができない

帳票出力がむずかしい

プリザンターではデータをExcelやWord、PDFで帳票出力することが初期設定ではできません。帳票出力が必要な場合は、別途カスタマイズ開発が必要です。

バッチ処理ができない

プリザンターではExcelなどで可能なバッチ処理ができません。そのためバッチ処理で実現していた一括での連続処理はできなくなります。もしバッチ処理を導入する場合はカスタマイズ開発が必要となります。

5.操作画面のご紹介～実際に顧客管理台帳を作成してみる～

この章では、実際に顧客管理台帳を作成するまでの流れをご紹介します。
プリザンターには多数の機能が備わっていますが、まずは一例としてご覧ください。

＜顧客情報の作り方＞
１　プリザンターにログインすると、以下の画面が表示されるので、「新規作成」をクリックします。

２　以下の画面が表示されるので、用途に応じてテンプレートを選択します。
今回は顧客管理台帳を作成するので、「顧客・サービス」タブをクリックします。

３　「顧客・サービス」タブの中から、「顧客情報」をクリックすると、顧客管理台帳に必要な項目がテンプレートとして表示されます。内容に問題がなければ、「作成」をクリックします。

４　タイトルの画面が表示されるので、判別しやすいタイトルを記入します。（今回のデモンストレーションでは「顧客情報 〇〇」と記入します。）作成をクリックします。

５　トップ画面に「顧客情報 〇〇」が表示されました。これで管理台帳の作成はできました。次に顧客情報を記入するため「顧客情報 〇〇」をクリックします。

６　テンプレートに応じた以下の画面が表示されるので、「新規作成」をクリックします。

７　テンプレート画面が表示されるので、必要な情報を記入します。今回は以下のように記入しました。
・顧客名：山田太郎
・フリガナ：ヤマダタロウ
・生年月日：1960/04/06
・性別：男性
・職業：営業
記入が完了したら、「作成」をクリックします。

８　「“山田太郎”を作成しました。」と表示されます。一覧に表示されることを確認するため、「戻る」をクリックします。

９　一覧に「山田太郎」が表示されていることを確認できました。これで顧客管理台帳のデータ入力も完了しました。

いかがだったでしょうか。このようにプリザンターでは入力したデータが即時に表示されるため、情報の共有がリアルタイムで簡単に行えます。
顧客情報の項目は、管理画面から修正が可能です。例えばテンプレートに用意されていなかった「担当営業名」「企業名」などの項目を新たに追加したり、「顧客ランク」を不要とし削除したりと、自社に合った顧客情報管理を作成できます。
作成・更新したユーザーが判別できるようになっているため、社内の誰が顧客情報を追加したのかも一目瞭然です。またフィルタ機能もあるため、情報の抽出もスムーズに行えます。
今回デモンストレーションとして紹介させて頂いた以外にも、プリザンターには多数のテンプレートが用意されています。

6.「Pleasanter on AWS」の紹介

弊社ではローコード開発ツールのプリザンターの実行環境をAWS上で構築・展開する「Pleasanter on AWS」というサービスを提供しております。本サービスでは、お客様はサーバー、ネットワーク、回線などの手配をする必要がありません。弊社がお客様専用のAWS環境で基盤を構築し、その上にプリザンターをご用意します。
追加での機能搭載をご希望のお客様には、アドバイザリー開発にてご支援も可能です。
また、障害が起きた際には24365の運用監視センターが検知し対応致しますので、お客様はPleasanter上での開発に注力することが可能です。

＜　Pleasanter on AWSの活用事例　＞
ユニ・チャーム株式会社 様

7.まとめ

今回は、簡単に社内の情報共有を行えるようになるローコード開発製品「プリザンター」をご紹介させて頂きました。プリザンターは自社に必要な管理テーブルを簡単、すぐに作成できます。
プリザンターのメリットは、OSSのためライセンス料が無料であること、情報をweb上で一元管理できること、そしてオンプレミスからクラウドまで様々な環境で利用ができることです。一方デメリットとして、帳票出力、バッチ処理が初期機能で備わっていないため、必要な場合はカスタマイズ開発をしなければいけません。
弊社ではプリザンターをAWS上で構築・展開する「Pleasanter on AWS」を提供しております。お客様がすぐ簡単にプリザンターでの業務改善に取り組めるよう、ご支援させて頂きます。
「もっと詳しくプリザンターを知りたい方」「クラウド環境でのプリザンター利用にご興味のある方」「業務改善をしたい方」は是非お気軽にお問い合わせください！

クロス・ヘッド関連サービス

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